精力アップサプリと言えば?アルギニンとシトルリンが選ばれる理由

精力
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みなさんはサプリメントを利用したことはありますか?

男性用サプリメントですとよく「アルギニン」と「シトルリン」が主成分として入っているものが非常に多いです。なんとなく精力アップに繋がるイメージはあると思いますが実際、どうしてこのふたつが注目されているのか、なぜこのふたつの組み合わせがいいのか。

この記事ではアルギニン・シトルリンについて、サプリメントでこのふたつが選ばれる理由について説明していきます。

アルギニン・シトルリンとは?

男性機能の改善や向上、健康面や疲労回復にはアルギニンとシトルリンがとても効果的と言われています。どういう成分でどういう効果があるのかという説明をします。

アルギニンとは

アルギニンは一般的にアミノ酸の中でも体内で生成することができる非必須アミノ酸に分類されています。ですがひとによってアルギニンの生成能力が低かったり、怪我を治すために不足分を摂取する必要があるため準必須アミノ酸とも呼ばれている成分です。

男性の精力アップとしてまず一番初めに目につく成分がまさにこのアルギニンです。ではこのアルギニンの主な効果を紹介します。

効果1:成長ホルモンの分泌を促進

アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。

成長ホルモンというと成長期にしか効果がないように思えるかもしれませんが実は一生を通して成長ホルモンは分泌されています。成長ホルモンは骨や筋肉による運動能力、代謝や睡眠能力、さらには傷の治りにも影響してきます。

歳を重ねていくごとにだんだんと減少してしまいます。歳をとって体が衰えてきたり睡眠時間が著しく短くなってしまったりするのはこれが原因です。

ですがアルギニンをしっかり摂取することで歳をとっても運動能力や睡眠能力を若いころのまま維持することができます。

効果2:血流を促進させる

これがアルギニンでもっとも有名な効果です。

運動不足、ストレス、偏食。様々な理由から血液がドロドロになり血管のすみずみまで血液が回らなくなってしまいその結果体調を崩したり何かしらの病気にかかってしまうということが多いです。

そこでアルギニンの登場です。アルギニンには血管を広げて血流を促進させる効果があります。血管にある一酸化窒素(NO)の生成の働きを促すことで血流が良くなるという仕組みです。血管が拡張され動脈が柔軟になり血流が促進されます。循環機能の改善効果があり体の健康状態を維持するのにおおきく貢献する成分になります。

男性機能低下、勃起障害は主に動脈硬化により下半身に十分に血液が回らないということから起こってしまいます。ですので血流促進、血流拡張作用のあるアルギニンを摂取することで下半身にまでしっかりと血液が回り男性機能の向上・維持、さらには勃起障害の改善が期待できます。

効果3:免疫力を高められる

アルギニンは、マクロファージを活性化させる効果があります。マクロファージと呼ばれる免疫細胞は、体内に侵入した細菌やウイルスを処理する能力があります。つまり体内に入った風邪菌などを処理することで病気に負けない強い体を作ることができます。

このように体を正常値に戻す能力があるため手術後に細菌や感染症を防ぐためアルギニンが投与されています。また、傷の治りが遅いというのもアルギニン不足と言えます。

シトルリンとは

シトルリンはウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸です。その中でもとくにスイカに豊富に含まれています。

シトルリンは身体の中にも少量存在しています。血管の機能維持に不可欠な成分であり、血管を拡げ血行を良くする働きがあります。シトルリン体内で循環しているオルチニンサイクルでアスパラギン酸と結合することでアルギニノ琥珀酸と呼ばれる成分に変化します。

このアルギノ琥珀酸はオルチニンサイクルにてアルギニンとフマル酸に変化します。つまりシトルリンは体内でアルギニンに変化するということです。

それではシトルリンの主な効果を紹介します。

勃起不全の改善効果

ここはアルギニンと効果が似ています。下半身に十分な血液が送られていないことによって起きる勃起障害はシトルリンを摂取して血管にある一酸化窒素(NO)を生成させることで改善することが期待できます。

ですがアルギニンと同時に摂取することで一酸化窒素(NO)の合成がより効率的になるということが分かっています。ですので片方だけを摂るのではなく両方摂ることで勃起障害に対して改善へと向かうことができます。(※1)

運動パフォーマンスの向上効果

シトルリンは血管を拡げる作用によって血流がよくなり疲労感の改善、運動時に持久力を発揮できるなど、運動パフォーマンスを向上させることが効果があります。

シトルリンを摂取することで運動時に疲れを感じさせる乳酸を減少させる効果があります。これにより持久力が増すということが期待できます。運動は日々継続することが重要ですので疲労を軽減させることで毎日続けられるようになります。

このふたつの成分が注目されている理由

男性向けサプリメントでこの2つが注目されているのはアルギニンには男性機能の向上・維持、勃起障害の改善機能があるということが理由になっています。アルギニンを直接摂取することで一酸化窒素(NO)の生成を促進させ、血管の伸縮性があがり、血流がよくなって男性機能へと働き掛けることができます。

そしてシトルリンが注目される理由も先ほどの説明にもありましたがオルニチンサイクルにてシトルリンはアルギニンに変化します。つまり、直接摂取したアルギニンが男性機能の向上を働き掛けたあとにシトルリンから変化されたアルギニンでさらに男性機能の向上を促すことができるということです。

このふたつともに勃起不全・勃起障害の改善効果が期待されています。EDの改善にバイアグラがよく使われますがこのアルギニン・シトルリンをいっしょに摂取することでより一酸化窒素(NO)の生成能力の向上をさせることでEDの改善がより一層期待できます。

ですのでこの2つがよくペアになっているサプリメントが多いということです。アルギニンとシトルリンは非常に相性が良く、男性機能へ働き掛けるためサプリメントで注目されています。

勃起力の向上が期待できるNO系成分(アルギニン・シトルリンなど)や亜鉛を含んだサプリメントをまとめているので参考にしてください。

 

同時に摂取することによる相乗効果とは

先ほどオルニチンサイクルの説明をしましたがそこでもわかる通り同時に摂取することでより高い効果を発揮することができます。

先ほどのサイクルはひとつずつ活動して変化していくのではなくすべて並列して変化作業が行われていきます。ですのでほかの部分の変化作業が行われているからと言ってシトルリンがアルギニンに変化する作業が止まるわけではありません。

つまり、同時に摂取することは相乗効果によりさらなる一酸化窒素(NO)の生成の促進、勃起障害への改善が期待できるということです。男性機能の向上・改善はもちろん、疲労回復速度にも大きく関わってくることが様々な専門機関によって知られており、血中アルギニン濃度を上昇させることが確認されました。(※2)

協和発酵バイオという医薬品原料メーカーの実験でもこの2つの成分を同時に取ることで相乗効果があるということを提唱しています。

摂取する効果的なタイミングは?

サプリメントや薬で気になるのは摂取する際にもっとも効果的なタイミングですよね。せっかくの良質なサプリメントでも九州のよくないタイミングに摂取してしまっては勿体ないです。アルギニン・シトルリンを摂取するのに最適なタイミングを説明します。

スポーツや筋肉トレーニング、持久力を目的として摂取する場合はその直前に摂取することでその効果をより良いものにすることができます。理由は先ほどにもあったように筋肉への負担、疲労の軽減により持久力が増すうえ、終わった後もぐったりとした疲労感を減少させることができるからです。

そして性機能の向上・改善を目的としている場合は食後は控えるようにしましょう。食事によって吸収できる量が異なってしまうからです。ですので食後以外に摂取することをおすすめします。

性機能の向上・改善を目的としている場合、何より重要なのが継続して摂取することです。1日に多量を摂取するのではなく少量(適量)を毎日続けて摂取することがとても効果的です。

それに1日に多量摂取してしまうと過度な使用により体調不良を起こしていまう可能性があります。消化器官に影響を及ぼし、胃痛や下痢を起こしてしまう場合がありますので注意が必要です。

まとめ

ここまでアルギニン、シトルリンについて。注目されている理由と摂取するタイミングの説明をしてきました。最後に重要なポイントをまとめます。

  • このふたつには血管拡張作用により血流を促進してくれる効果がある
  • ふたつとも男性機能の向上・改善効果が期待できる
  • シトルリンは体内でアルギニンに変化することができる
  • 同時摂取で相乗効果が得ることができる
  • 継続して摂取することが重要

上記の項目が重要なポイントです。これらが精力アップとなる男性向けサプリメントでアルギニン・シトルリンが注目される理由とペアにされやすい理由です。

はじめに説明したアルギニンやシトルリンは体内で生成することができるので非必須アミノ酸というのはオルニチンサイクルによって変化させることができることから非必須アミノ酸と呼ばれています。ですがしっかりこの2つの成分を摂取することでより高い効果を得られることができます。

サプリメントの効果はいくら1日に多く摂取しても一朝一夕でその効果が得られるわけではありません。ですので時間こそかかりますが継続して摂取することでその効果を感じることができます。

 

参考文献
・Apr;147(4):596-602.doi: 10.3945/jn.116.240382. Epub 2017 Feb 8.(※1)
2013 Feb 18;7(1):6.doi: 10.1186/1751-0759-7-6.(※2)
2011 Jan;77(1):119-22.doi: 10.1016/j.urology.2010.08.028.
・2017 Jun 1;8(6):2110-2114.doi: 10.1039/c7fo00309a. Epub 2017 May 17.

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