男性向けの精力剤やサプリメントにはほとんどのものに入ってる「アルギニン」という成分ですが具体的にどういった効果があるか、ご存じでしょうか?最近ですとエナジードリンクに含まれているのをよく見かけると思います。
男性機能の向上、性欲、勃起力などに深いかかわりがあり、勃起不全の改善も期待されている成分です。そんな重要な重要な成分は食材からも摂取することができます。
この記事ではそんな良質な成分アルギニンを中心にアルギニンについて、アルギニンが多く含まれている食材、そして摂取する際のポイントを説明します。
成分「アルギニン」について
アルギニンとは数多く存在するアミノ酸の中の1種です。
アミノ酸には体内で生成することができず体外から摂取する必要のある「必須アミノ酸」と体内で生成することのできる「非必須アミノ酸」の2種類があります。この2つに分類するとアルギニンは非必須アミノ酸に属します。
ですが、体内での生成効率が悪いひと、ケガや病気にかかっているひとはこのアルギニンが不足してしまうため、摂取を必要としているので「準必須アミノ酸」とも呼ばれる成分です。
アルギニンの摂取で得られる効果
アルギニンは精力アップ、勃起機能で有名ですがどうして性機能の向上に繋がるのか、そしてほかにも健康に有効な効果があるので紹介します。
アルギニンの主な効果は血流促進、血管拡張効果です。
血管を健康に保つ役割を担い、血管の内側で働いているのが一酸化窒素(NO)です。アルギニンにはこの体内の一酸化窒素(NO)の生成の働きを高める効果があります。
この血流を良くすることで全身の隅々まで血液が循環されます。この循環は下半身にも行き、勃起に必要な血液を十分に確保することができます。これによって男性機能の向上、勃起機能の向上、勃起不全の改善など性に関する効果アップが期待できます。
性機能の向上以外にも以下のような効果が期待できます。
- 成長ホルモンの分泌促進
- 免疫力を高められる
- スキンケア効果
- 運動効率アップ
- 動脈硬化の改善
- 疲労回復効果
アルギニンには性機能の向上効果はもちろん、健康面、スキンケアなど様々な有効な効果があります。つまり摂取してプラスはあってもマイナスはない良質な成分です。
アルギニンを摂取することのできる食材9選
ここまでアルギニンについての説明をしました。これほど良い成分を摂取するにはどのような食材を選べばいいのか、アルギニンが多く含まれている食材を9個紹介します。
マカ
マカは精力アップ効果があることで有名な植物ですのでよくサプリメントなどで取り上げられています。マカには必須アミノ酸を含めた18種類のアミノ酸をはじめ、ほかにも鉄分、カルシウム、亜鉛など体の健康に必須となる成分が非常に多く含まれています。
その中でも精力アップ、男性機能の向上に必須のアミノ酸の1種の「アルギニン」とミネラルの1種の「亜鉛」が豊富に含まれています。
クラチャイダム
クラチャイダムとは、タイやラオスを始めとしたマレー半島からインドなどで栽培されている植物です。ショウガ科バンウコン属の植物で、日本では黒ショウガやブラックジンジャーとも呼ばれています。
精力アップとして有名なうえ、健康にも良い栄養価の高い植物です。クラチャイダムには男性機能を向上させるのに有効な成分ばかりでアミノ酸やミネラルの含有量が非常に多く代表的なものでいうとアルギニン、亜鉛、アスパラギン酸が多く含まれています。アルギニンの成分量だけをみると先ほどのマカの2倍以上と言われています。
鶏肉
鶏肉にはアルギニンが豊富に含まれています。スポーツ選手が胸肉を使った鶏のささみを食事にしているという話しを聞いたことがありませんか?
これはたんぱく質とアルギニンをはじめとした数多くあるアミノ酸を摂取できる上、他の肉類と違い非常に脂肪分が低いため低カロリーでこれらの有効成分を吸収することができます。一酸化炭素の(NO)分泌を促進させることで運動パフォーマンスの向上も期待できます。
大豆
大豆はたんぱく質が多く含まれておりそれ以外にもアルギニン、ミネラルやビタミンを豊富に含んでいます。ビタミンB1やビタミンEなどの成分が入っているため滋養強壮はもちろん精力アップも期待できます。大豆加工品の氷り豆腐、油揚げなどに非常にアルギニンが含まれています。
注目する効果は疲労回復と血流促進効果です。低カロリーで筋肉やガッチリした体を構築するたんぱく質を摂取することができる非常に魅力的な食材です。大豆に限らず豆類は非常に栄養価の高いものが多いです。
赤身肉
牛肉と豚肉の赤身にはたんぱく質のもととなるアルギニンをはじめに様々なアミノ酸、鉄分にビタミンB群が豊富に含まれています。
筋肉質な体や丈夫な骨を作るのにとても重要な食材です。筋力トレーニングのあとに摂取することで筋力トレーニングの効果をより向上させることができます。さらに男性機能を向上させる亜鉛も含まれているため、勃起機能の向上も期待できます。
にんにく
にんにくが精力アップで注目されているかというと男性機能の向上に欠かせないアミノ酸の1種の「アルギニン」とテストステロンの分泌促進効果のある「アリイン」が多く含まれているからです。
アルギニンやアリインは男性向けの精力アップサプリメントを見たらまず含まれている成分です。にんにくにはその両方が含まれておりテストステロンの分泌促進を助けます。ちなみにニラにも似た効果があるのでニンニクといっしょにニラにも注目しましょう。
パンプキンシード
パンプキンシードとは「かぼちゃの種」を指しています。
パンプキンシードの主な栄養素はビタミンEが豊富に含まれており、他にもアルギニン、亜鉛やマグネシウムなどが含まれています。さらに体内で合成することができないため、体外から摂取する必要がある必須脂肪酸「不飽和脂肪酸」も含まれています。
悪玉コレステロールを減少させ、血液をサラサラにして血流を良くすることで全身の隅々まで血液が流れるようになります。これにより動脈硬化の改善、高血圧の抑制が期待できます。
鰹などの魚介類
鰹節、貝類、煮干し、エビ類などの魚介類は非常に栄養価がたかいです。
アルギニンを含めたアミノ酸、ビタミンD、そして魚介類で摂取することのできるオメガ3という成分が豊富に含まれています。アルギニンとビタミンDには男性機能の向上効果が期待されているため勃起機能を向上させることができます。男性機能の向上効果だけではなく数多くの有効成分が含まれているので健康面にも非常に有効な働きがあります。
アボカド
11種のビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれていて「森のバター」と呼ばれています。
なかでも精力アップに繋がる亜鉛やアルギニン、ビタミンEなどが多く含まれています。さらにパンプキンシードにも含まれている不飽和脂肪酸が含まれています。不飽和脂肪酸はテストステロンの分泌を促進させる効果が期待できるので男性機能の向上効果に繋がります。
摂取にあたって重要なポイント
アルギニンを摂取するにあたって、重要なポイントがあります。
- ひとつ目はアルギニンの吸収効率についてです。アルギニンをより効果的に摂取するためにはクエン酸などを含むみかんなどの柑橘系や酢の物、もしくはカツオやマグロと一緒に摂取すると成分が吸収しやすいです。
- ふたつ目は摂取するタイミングです。これはサプリメントで摂取する場合になります。
摂取したとき効果が得られやすいタイミングが食前、就寝前、運動の前後です。これらのタイミングで摂取することで大きい効果を得ることができます - みっつ目は摂取量です。1日の推奨摂取量は2000mgと言われています。食材から摂取することもできる量ですが計算が難しいのでサプリメントを利用することで手軽な上、計算も非常に容易になります。ちなみに食材からの過剰摂取で悪影響は報告されていませんので安心して食事をすることができます。
- さいごのよっつ目のポイントは摂取期間です。こういった食習慣は一朝一夕で効果が出るものではありません。ですので日々意識して毎日継続して摂取することで正しい効果を感じることができます。効果が早くほしい、大きい効果が欲しいと言って1日にたくさん摂取しても即効性があるわけではないので注意しましょう。
勃起力向上させるアルギニンサプリメント
トレーニングの効果は一朝一夕では手に入らないので日々継続することが大切になります。また、勃起力が上がる栄養素を日々摂る事でより勃起力アップにより効果的です。
アルギニンやシトルリンなどNO系成分を積極的にとることで勃起能力向上の効果が期待できます。
また、栄養不足により亜鉛など成長ホルモンに関係する成分が少なければ、男性ホルモンであるテストステロン分泌量も少なくなり勃起能力は必然的に落ちてしまいますので、亜鉛の摂取も大切です。
勃起力の向上が期待できるNO系成分や亜鉛を含んだサプリメントをまとめているので参考にしてください。
まとめ
ここまでアルギニンについて、摂取で得られる効果、アルギニンが摂取できる食材の説明してきました。
さいごに重要なポイントをまとめます。
アルギニンには血行促進や血管拡張効果により性機能の向上、勃起機能の向上、そして勃起不全の改善効果が期待できます。これら男性機能の向上以外にも健康面で有効な効果があります。
食事からも摂取することのできるアルギニンはクエン酸などを含む柑橘系といっしょに摂取すると効率が高めることができます。摂取する量が多くてもすぐに効果が得られるわけではなく、毎日継続して摂取することでしっかりと効果が出てきます。
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