亜鉛の副作用?危険な過剰摂取による5つの症状

精力
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精力アップ、男性機能の向上・改善のサプリメントでよく目にする「亜鉛」ですが、この亜鉛には副作用があるのか、過剰摂取してしまうとどのような症状がでてしまうのか。というところに視野を置いてみました。

この記事では亜鉛について、亜鉛の摂取による効果、亜鉛の摂取においての注意点と危険性を順を追って説明していきます。

成分「亜鉛」について

亜鉛とはカルシウムやマグネシウムと同じミネラルの1種です。たんぱく質、核酸の代謝に大きく関わってくる成分で髪や肌の健康の維持に役立ちます。

ミネラルは身体を維持するのに必要な5大栄養素の1つ。自分の体では合成することができないため、外から摂取する必要があります。ですが体内に蓄積できる量が決まっていて多量に摂取するのではなく定期的に摂取する必要のある成分です。

亜鉛は体のいたるところに分布されておりその多くは筋肉や骨中に含まれていますが、中でも男性の性機能に大きく関わってくる前立腺にも多く含まれています。ですので亜鉛が不足してしまうと性機能の低下に繋がるということです。テストステロンレベル(男性ホルモン)や生殖能力など男性の性的健康にも関連することがわかっています。

亜鉛の摂取で得られる効果

男性向けのサプリメントでよく見かける亜鉛ですが男性機能や生殖機能の向上・改善効果はもちろん、ほかにも健康における様々なポイントで寄与しています。

亜鉛の摂取において効果の高いものを6つ紹介します。

 

  1. テストステロン値の上昇
    テストステロンとは精力アップ、男性の性機能の向上に大きく関わる男性ホルモンの1種です。このテストステロンがあることで性機能はもちろん、男性らしい体つき、骨格、筋肉量のある体を作ってくれます。
  2. 性欲の増加効果
    亜鉛を摂取することで男性ホルモンが増していき性欲が増す効果があります。性的刺激があっても性欲がわかなかった人が亜鉛を摂取することでしっかり性欲が湧くようになり正常値に戻すことが期待できます。
  3. 精子の質・量の向上
    テストステロンの増加により精子の量を増やす効果があります。男性ホルモンの分泌を促進させることで精子の質と量を向上させることができます。
  4. 免疫力の向上
    亜鉛には自然免疫力を維持する効果があります。「抗炎症性たんぱく質」の合成により炎症自体の抑制ができる上、免疫反応の効率を高めることができます。
  5. 味覚を保てる
    味覚を感じるのは味蕾(みらい)という小さな器官です。この器官は新陳代謝が非常に早く、1ヶ月という短期間で細胞が生まれ変わっています。この細胞の生まれ変わりで活躍するのが亜鉛です。
  6. 髪や肌を健康的に
    亜鉛はたんぱく質を合成する働きがあります。髪や皮膚は新陳代謝が早いため亜鉛を十分に摂っておくことで質のいい髪や美肌の効果が期待できます。

上記の6つが亜鉛を摂ることで期待できる主な効果です。

亜鉛の過剰摂取による症状5選

これほど魅力的な成分なのですが過剰摂取してしまうとやはり体に悪影響が出てきてしまいます。日本人の食事摂取基準では、1日に摂取する推奨とされる量は男性が11mg。そして女性が8mgと言われています。

この量を超えてしまうとどうなるのか。推定量を超えてしまうような過剰摂取をした時に起きりえる症状を5つ紹介します。

悪心、嘔吐

悪心、嘔吐は亜鉛の過剰摂取でもっとも起こりやすい症状です。

症例報告で亜鉛を過剰に摂取したその30以内に重度の悪心、その後嘔吐する者も出たという報告があります。(※1)身体が吸収しきれない量があまりにも多いと消化ではなく嘔吐してしまいます。

腹痛、下痢、発熱、咳

過剰摂取すると風邪やインフルエンザのような症状が出る危険性があります。腹痛に襲われたり、便を出しても下痢になってしまう。

発熱によりあたまがクラクラしてしまったり咳が止まらなくなってしまったりしてしまいます。

銅欠乏

亜鉛の過剰摂取で銅の吸収阻害が起きてしまい銅欠乏症になってしまう可能性があります。

銅欠乏症の症状には疲労、貧血、白血球数の減少などがあります。神経の損傷によって手足にチクチクする感覚や感覚消失、または筋肉の低下が見られます。

免疫障害

亜鉛の過剰摂取により免疫障害が起きてしまい、免疫力の低下に繋がる恐れがあります。

亜鉛の過剰摂取が長いこと続くと肝臓機能が著しく低下してしまい、尿や便などの老廃物への処理が機能せず、他の器官にも悪影響を及ぼしてしまいます。その結果、細菌やウイルスなどに対抗する免疫力がなく病気になりやすくなってしまいます。

前立腺肥大

亜鉛は男性機能へのアプローチ、男性ホルモンの分泌促進の効果があります。それが過剰なものになってしまうと男性機能にとても重要な前立腺に悪影響が出てしまい、前立腺肥大症になってしまう可能性があります。

前立腺肥大症の主な症状は「尿意があるのに尿が出ない」「残尿感がある」「夜中、トイレのために起きる」などがあげられます。

亜鉛の摂取による副作用は?

 

過剰摂取したら悪影響が出ることはわかりましたが、ではそもそもの亜鉛摂取による副作用はあるかどうか気になりますよね。

亜鉛自体の毒性は極めて低く、食事からの適正量摂取があれば副作用がおきることはありません。

つまり普通に食事している分にはまず悪影響は出ません。そして適量であればサプリメントで亜鉛を摂取しても副作用はないということです。

ですが、すでに病院で薬を処方、または投与されている場合は注意が必要です。その薬によっては予想のできない症状が出てしまう可能性があるので亜鉛のサプリメントを摂取する前に1度担当の医師に相談するようにしてください。

 

勃起力向上させるサプリメント

トレーニングの効果は一朝一夕では手に入らないので日々継続することが大切になります。また、勃起力が上がる栄養素を日々摂る事でより勃起力アップにより効果的です。

アルギニンやシトルリンなどNO系成分を積極的にとることで勃起能力向上の効果が期待できます。

また、栄養不足により亜鉛など成長ホルモンに関係する成分が少なければ、男性ホルモンであるテストステロン分泌量も少なくなり勃起能力は必然的に落ちてしまいますので、亜鉛の摂取も大切です。

勃起力の向上が期待できるNO系成分や亜鉛を含んだサプリメントをまとめているので参考にしてください。

 

まとめ

ここまで亜鉛について、亜鉛の効果と過剰摂取の危険性の説明をしてきました。

さいごに重要なポイントをまとめます。

日本人の食事摂取基準では、1日に摂取する推奨とされる量は男性が11mg。そして女性が8mg。そして亜鉛は体内にある一定量以上は蓄積できない成分なので1日に多量を摂取するよりも毎日、少量を摂取することがもっとも効果的な摂取方法になります。

適量であれば亜鉛には副作用はありません。

このことをしっかり意識して亜鉛を摂取するようにしましょう。そうすれば過剰摂取する危険性を自然とさけることができます。
亜鉛自体はとても良い効果ばかりあります。男性の人たちにはもちろん、健康面や肌トラブルなど女性にもプラスとなる効果しかありません。ですが、過剰摂取はせっかくのサプリメントを無駄にしてしまう上、自身の体調不良にもつながるので適量をしっかり見るようにしましょう。
参考文献

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