70代になり勃起力の低下を感じ始めてセックスでいいパフォーマンスが発揮できなかったり、中折れ状態になってしまい、勃起状態を最後まで維持できず、性行為を続けられなくなってしまうこともあります。
70代でED気味を中折れの平均人数
若いころは何も考えなくても元気だった下半身も、30歳を過ぎたあたりから意識せずに不健康な生活を送っていると勃起力は確実に低下していきます。
国内の男性2,000人を対象に行ったED有病者数調査では、男性20~79歳におけるEDの有病者数を全国推計した表が下記になります。
軽度ED | 中等度ED | 完全ED | 中等度+完全 | |
---|---|---|---|---|
20代 | 26.07% | 8.93% | 5.71% | 14.64% |
30代 | 28.61% | 7.72% | 5.82% | 13.54% |
40代 | 31.31% | 11.73% | 5.89% | 17.62% |
50代 | 31.08% | 20.68% | 13.16% | 33.84% |
60代 | 35.94% | 20.70% | 20.92% | 41.62% |
70代 | 23.64% | 21.52% | 38.82% | 60.33% |
20~79歳(合計) | 29.90% | 15.25% | 14.45% | 29.70% |
70代で中等度以上の深刻なEDの悩みを抱えている2人に1人、軽度なEDを含めると5人に4人以上が勃起低下の悩みによってEDや中折れ状態に悩まされてしまっているのです。
20年以上前のED調査(医学のあゆみ 201(6): 397-400, 2002.)と比べると、EDが増えいるのですが、高齢者の人数が増えたからだけではなく、20~30代の若年層のEDが増えていることも分かっています。
また、性機能に大きく関わる成分、男性ホルモンのテストステロンの分泌は10~20代がピークと言われそこからは緩やかに減少していく事がわかっています。つまり歳が増していくにつれて、性機能への障害などが起きてしまいます。
つまり、70代以上でED気味や中折れは普通とも言えるのですが、中には稀に勃起力がしっかりとあり、しっかりと精力溢れている男性もいるのです。
精力にあふれた男性は常に行動力があり、身体を動かすことに積極的になれます。さらにテストステロン値が高いと血流も促進され、疲労回復効果、運動神経の向上も望めます。
生活習慣や運動、サプリメントなど勃起力を回復させる方法はたくさんあります。バイアグラ等の医薬品は勃起しやすい状態を一時的に作り出すことはできますが、根本の解決にはならないので、根本的な解決を目指した、自宅で直ぐに出来るエクササイズに絞って紹介をします。
勃起力が低下する仕組み
ペニスの海綿体細胞には「陰茎海綿体(いんけいかいめんたい)」と「尿道海綿体(にょうどうかいめんたい)」の2つがあります。
上部に存在する2本の陰茎海綿体は、ペニスの根元で左右に分かれていて、陰茎脚(いんけいきゃく)を形成しており、尿道海綿体の中には尿道が通っています。海綿体は体の会陰部(えいんぶ:ペニスの体内にある根元)から亀頭の先まで続いていて、ペニスの大半を構成している細胞組織になります。
脳が性的興奮を感じ、脳が海綿体へ血液を流すよう信号を出します。そしてこのときの血流が多く、ペニス自体も血液を蓄積することが出来れば元気な勃起を引き起こすことが出来ます。
逆に言えばこのどれかが欠けてしまった場合、勃起力の低下、中折れ、そもそも勃起しないということが起きてしまします。
筋トレをすれば筋肉が付き、若いころのような体力を回復出来るように、勃起の維持力を回復させることも可能です。
今回は中折れや勃起状態を維持できないと悩んでいる方向けに、根本的に回復効果の高く、比較的楽だけど直接的に効果があるチントレ方法を紹介します。
勃起力向上チントレ
次に勃起力を向上させるチントレ方法を具体的に説明します。
会陰筋チントレ
股間部分に「会陰横筋」というものがあります。この筋肉はペニスの勃起に大きく関わり、勃起の角度、血液の送り込みなどの役割を担っています。
そしてもうひとつ勃起に重要な筋肉があります。それは「PC筋」です。PC筋はペニスに行き届いた血流を留める役割がありますのでこのふたつを鍛えておくことが重要です。
ペニスを支える会陰横筋には「浅会陰横筋」と「深会陰横筋」のふたつが存在します。この筋肉はペニスに血流を流す為の重要な筋です。会陰横筋を鍛える事で血流をスムーズに送りだし、勃起させるための大きな改善が期待出来るのです。
- 椅子に座った状態で足を90°開き、手をクロスさせて膝の内側に添えます
- 足を5秒かけてゆっくり閉じる。この時、足を閉じる力より少しだけ弱めに腕に力を入れます。
- 足を閉じきったら、手を膝の外側添える
- 足を5秒かけて始めの足の位置までゆっくり広げます。この時も足を広げる力より少しだけ弱めに腕に力を入れましょう。
会陰筋チントレの最中は肛門をギュッと閉じながら行なってください。足と腕の力が強ければ強いほど「会陰横筋」を鍛えることが出来ます。これらの手順を繰り返し、日々継続していきましょう。
PC筋・BC筋トレ
PC筋、BC筋とは骨盤底筋の一つであり、尿意をコントロールしたり肛門を閉めたりする際に使われている筋肉であり骨盤の底(恥骨、尾骨および坐骨の間)に位置する筋肉のを言います。
骨盤底筋の強化は血流を増加して、血液をペニスに留めたりと強い勃起を作り出すポンプ役割があるので、骨盤底筋は血流を増やし勃起力を上げるために重要な器官であり、骨盤底筋トレーニングは根本的な血流改善に役立つのです。
ケーゲル運動でPC筋を鍛えられていてもBC筋を意識した力の入れ方をしなければ、効果が半減してしまうこともありますので、BC筋とPC筋を厳密に分けてBC筋を鍛える方法についてもお話しします。
尿をしていて途中で止める筋肉がBC筋になります。なので普段の尿で途中で止める行為によってもBC筋を意図的に鍛えることができます。また、指を肛門の中に入れて指の腹で感じる部分がBC筋になります。
なので、勃起した時にペニスを上下に動かす時、勃起前の通常時にペニスが自分の方向に引っ込ませる時にBC筋に力が入っています。
これを意識してチントレ・ケーゲル運動をすることでどうやってBC筋に力を入れてトレーニングをすればいいのかが意識しやすくなります。では、PC筋だけじゃなくて意図的にBC筋を加えて鍛えるチントレ法をお話しします。
BC筋肛門開閉運動
肛門開閉運動では、負担が少なく日常生活で立っている時、椅子に座っているときにでも骨盤底筋に刺激して鍛えることができますよ。
- お尻の穴をギュッと締める
- その状態で3〜10秒停止しながらペニスを数回ピクピク動かす
- ゆっくり緩める動作を繰り返す
BC筋肛門開閉運動のポイントと注意点
BC筋ケーゲル運動
- 仰向けに寝た状態で足を肩幅に開き膝を立てる
- お尻の穴をキュッと締め内ももに力を入れて腰を上げる
- 肩・背骨・膝が一直線になる状態まで上げて3~10秒停止しながらペニスを持ち上げるように力む
- ゆっくり腰を降ろす
このトレーニング繰り返しを5〜10回繰り返して行いましょう。ペニスの大きさ増大よりもすぐに成果を感じられるトレーニングになります。1、2ヶ月で改善効果を期待できます。
BC筋ケーゲル運動のポイントと注意点
普段PC筋を鍛えるために行なっているトレーニングでBC筋に意識して力を入れるだけで全く違ったトレーニング方法になります。女性の場合にはBC筋はPC筋がかなり近しい力によって両方が動かすことができますが、男性の場合には独立して筋肉が分かれています。
なので、ケーゲル運動の時にも意図的にBC筋を動かさなければアプローチができないのでよりBC筋意識が重要になりますね。
BC筋を鍛えることで勃起硬度が増したり、射精威力が増した実感をしている人が多くいることからも男性機能を上げるのに役立つ方法ですね。
腰割ストレッチ
お相撲さんの四股をイメージです。足の開き方が肩よりも広く開き、つま先を外側45°に向けた状態で開始します
背筋を伸ばした状態で腰を下ろし、その状態を維持します。そのあと膝に手をかけます。このときつま先を逆ハの字型に外側に向けるのを意識しましょう。片方の肩を捻り、内側に入れ込みます。これにより股関節の筋を伸ばすことが出来ます。次に反対側の肩も内側へ入れ込みます。
これが腰割ストレッチです。腰を下ろすときお尻が突き出ないようにするのがポイントです。接辞を伸ばしていても前かがみの姿勢では意味がありません。
血流を良くする食品7選
動脈硬化は脂質異常症(高脂血症)や高血圧、糖尿病などの生活習慣病と密接な関わりがあります。そのため、食生活を改善することで生活習慣病を防ぎ、動脈硬化を予防できます。
勃起力に大きく関わりのある血流を促進させる効果のある食品を説明していきます。
スイカ
スイカにはアミノ酸の一種のシトルリンが非常に多く含まれています。シトルリンは精力アップには欠かせない成分です。
天然のバイアグラと言われていて実際にも勃起不全の改善が期待されています。ほかにも血流促進により動脈硬化の緩和や運動パフォーマンスの向上効果もあるので精力アップとは切っても切り離せない関係の成分です。
シトルリンは身体の中にも少量存在しています。血管の機能維持に不可欠な成分であり、血管を拡げ血行を良くする働きがあります。さらにシトルリンは体内でアルギニンに変化し、テストステロンの分泌を促進させることが期待できます。
赤身肉・鶏肉
赤身肉にはビタミンDや亜鉛、たんぱく質などが非常に多く含まれています。ビタミンDや亜鉛はテストステロンの分泌にも深く関わってきます。そのうえ、たんぱく質が多く含まれているので筋力トレーニング時の筋肉の付き方を向上させることができます。
鶏肉にはたんぱく質はもちろん、アルギニンが多く含まれています。アルギニンは一酸化炭素(NO)の分泌促進により血流を良くしてくれます。
ナッツ類
ピスタチオ、アーモンド、クルミなどのナッツ類は豊富なアミノ酸を含んでいます。
トルコの研究でEDの17人の男性に100グラムのピスタチオを3週間摂取させた結果、勃起機能、オーガスム能力、性欲の向上、性的満足を得られたという記録があります。
ピスタチオには体内の一酸化窒素を高めるアミノ酸が大量に含まれています。そして、アーモンドやクルミなどのナッツ類も栄養素が非常に高くペニス、及び体を健康状態にしてくれます。
桃、オレンジ、レモン
桃やオレンジ、レモンなどにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCはアスコルビン酸とも呼ばれていて人体に必須なコラーゲンを生成する役割があります。
ビタミンCが不足してしまうと血管が脆くなってしまい壊血病を引き起こしてしまいます。その他にも身体のいたるところでビタミンCは役割があるので機能の低下が著しく決して不足してはいけない成分だと言われています。ビタミンCは体の健康はもちろん精子にも深い関りがあります。
テキサス大学医学部の75人の喫煙者を対象にした研究によると4週間の間、ビタミンCを摂取させた結果、精子量が多いだけでなく、精子がより効率的に泳ぎ質が向上したという記録があります。
上記のもの以外にもピーマン、ほうれん草などにビタミンCが豊富に含まれています。
セロリ
セロリの香りが苦手で手が出しづらいひとが多くいますが非常にもったいないです。
この香りはセロリの中に含まれている「アンドロステロン」「アンドロステノール」という2種類のステロイドが大きく関係してきます。
セロリには一酸化炭素(NO)の分泌を促進させる効果があります。これはセロリに含まれている精力剤でも有名なアルギニンという成分が作用しています。これにより精力アップ、男性機能の向上、勃起不全の改善が期待できます。
山芋
山芋は昔から滋養強壮や精力アップ、夏バテなどに効果があると言われています。
山芋には糖とたんぱく質が結合してできた多糖類の一種でムコ多糖類と呼ばれていて高い疲労回復効果とスタミナアップが期待されています。さらにビタミンB1やビタミンCが含まれているため男性機能の向上効果も期待できます。
ほかにもオクラや納豆、モロヘイヤなどのねばねばしたものに食物繊維が非常に多く含まれているためねばねばした野菜は積極的に摂るようにしましょう。
大豆
野菜を中心の食事にしている場合、たんぱく質の摂取元になる食材が大豆です。
大豆は皆さんも知っている通り非常に栄養があり健康な体を作るのに欠かせない野菜です。たんぱく質以外にもミネラルやビタミンを豊富に含んでいます。ビタミンB1やビタミンEなどの成分が入っているため滋養強壮はもちろん精力アップも期待できます。
注目する効果は疲労回復と血流促進効果です。低カロリーでたんぱく質を摂取することができるのは非常に魅力的ですよね。
食生活というものは食品だけではありません。食品はもちろんですが以下のことも気をつけましょう。
- 塩分・糖分の摂取には気を配る
- 野菜を多く摂取する
- 摂取カロリーを抑える
- 食物繊維を意識的に摂取する
これらの栄養素、食品を日々摂るのは大変というひとは精力サプリを利用することで効率的に栄養を摂取することが出来ますよ。
勃起力向上させるサプリメント
アルギニンやシトルリンなどNO系成分を積極的にとることで勃起能力向上の効果が期待できます。
また、栄養不足により亜鉛など成長ホルモンに関係する成分が少なければ、男性ホルモンであるテストステロン分泌量も少なくなり勃起能力は必然的に落ちてしまいますので、亜鉛の摂取も大切です。
勃起力の向上が期待できるNO系成分や亜鉛を含んだサプリメントをまとめているので参考にしてください。
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